仮面ライダーWのダイマをさせてください
はじめに
どうもお久しぶりですなつです。今回もアイマストドンのアドベントカレンダー企画「Except imas Advent Calendar 2018」で記事を書かせていただきますよー。
Except imas Advent Calendar 2018 - Adventar
ちなみに前日はアルエムさんの「2018年の私的音楽事情」という記事でした。
音楽のジャンルで言えば邦楽を一番よく聴くので、参考にしながら読ませていただきました。この記事内でご紹介されてるバンドだとHalo at 四畳半さんがお気に入りでした!最近はあまり開拓できてないのですが、やっぱり新たな音楽に出会う瞬間は楽しいですねぇ。
で、なんでアイマス絡みの企画で仮面ライダーの記事を書いているのかというと、この企画の趣旨が「アイマス“外”の好きなこと」でして、じゃあ仮面ライダーの話しよう!!と完全にノリと勢いで書くことになりました。
せっかくならこの記事を読んでもらった方にぜひ仮面ライダーを見てほしい、じゃあ平成ライダーにあまり触れたことのない人でも気軽に見られる作品はなんだろう……「仮面ライダーW」だ!!
という訳でダイマをさせてください。無駄に長いですが全文読んでくださると私が喜びます。
世界観とストーリー
今作の舞台は風都という爽やかな風が吹くとある街です。しかし、この風都の平和を脅かす存在が現れます。それは秘密結社ミュージアムという組織が製造したガイアメモリによって人間が変身するドーパント。このドーパントによる悪事を、鳴海探偵事務所の仮面ライダーが成敗する……大まかな流れはこんな感じです。
用語の解説に入りましょう。
まずはガイアメモリについて。これは作中の仮面ライダー、今作の怪人枠であるドーパント共に力の源となっているアイテムです。外見はUSBメモリを二回りほど大きくしてカラフルにした感じ。それぞれにA〜Zのアルファベットが印字されているのも特徴で、仮面ライダーやドーパントはそのアルファベットから始まる様々な能力を使えるようになります。(例えば、A(アクセル)のメモリを使うと後述する仮面ライダーアクセルに変身できるなど。)
続いて仮面ライダーについて。W本編に登場するライダーは、仮面ライダーWと仮面ライダーアクセルです。派生作を含めるともっといるのですが今回は割愛。
こちらが仮面ライダーW。
縦に真っ二つにされたようなデザインが特徴的ですね。作中でも「半分こ怪人」とか呼ばれてたりします。
ではなぜこんなデザインなのかというと、変身者が2名、ガイアメモリも2つ使って変身するからなのです。
「変身者が2人?この画像は1人しか写ってないけど?」と思ったそこのあなた、Wは変身者どちらか片方の意識をもう片方に移して変身する、つまり1人で2人の仮面ライダーなのです。
ちなみに、変身者2名が遠隔地にいても変身できる便利な仕様なのですが、意識を移す側の変身者はその場でバターンと意識を失って倒れるので結構危ないです。本放送時はこれを真似する子どもたちが続出したとか。
サイクロン、ジョーカー、ルナ、トリガー、ヒート、メタルの6種類のメモリが使用可能で、画像の形態はサイクロンジョーカーですが、メモリを挿し替えることでルナトリガー、ヒートメタルにもフォームチェンジが可能です。敵の特性や戦闘状況に合わせてメモリを挿し替えるのがWの主な戦闘スタイルになりますね。
決め台詞は「さぁ、お前の罪を数えろ!」。街を揺るがす悪人を成敗した時に放たれるこの台詞、痺れる格好良さです!
続いて仮面ライダーアクセル。
バイクをモチーフにした仮面ライダーで、ハンドルをモチーフにしたベルトアクセルドライバーとアクセルメモリによって変身します。
アクセル最大の特徴はずばりバイクフォームにあります。ベルトを腰から取り外し変形させ(タイヤがミョイーンと出てきます)、アクセル自身も背面を変形させ前傾姿勢を取ることで“バイクそのもの”になることができるのです。言葉では伝わりにくいと思うので画像をどうぞ。
基本的には自走して戦うのですが、この形態でWを乗せながら戦闘するシーンもあります。
最後にドーパントについて。今作の怪人枠にあたります。ドーパントも仮面ライダーと同じくガイアメモリを使用して変身するのですが、ドライバーを使用する仮面ライダーに対してドーパントは生体コネクタという肉体に付けられたコネクタに直でメモリを挿入して変身します。要するに素肌から直接メモリをぶっ挿します。
これにより、ドーパントは怪人でありながら完璧な人外ではなく、一皮剥けばただの人間、という状態になります。ではどうやって使用者を傷付けずに倒すのかというと、Wとアクセルの必殺技は少々特殊なものになっているのです。
ドーパントそのものにダメージを与えるのではなく、メモリと使用者を引き剥がし、なおかつメモリだけを破壊するメモリブレイクという方法を使います。この方法によって、使用者を傷付けず、メモリだけ破壊することができるのです。
登場キャラクター
まずは鳴海探偵事務所の4人組から。この4人が物語の軸になっていきます。
左翔太郎/仮面ライダーW(の左担当)
風都で鳴海探偵事務所を営んでいる探偵であり、仮面ライダーWの左側担当。
人生の師匠である鳴海荘吉に憧れ、ハードボイルドを自称しかっこつけたキザな言動を繰り返しますが、素の性格はお調子物で感情豊か、おまけに他人にも悪人にも甘すぎるというハードボイルドからは程遠いもの。このことで周りからは「ハーフボイルド」とか「半熟探偵」とか呼ばれていますが、本人は頑なに認めようとしません。
その情に厚く優し過ぎる性格が翔太郎の弱点でもあり魅力でもあるポイントで、依頼の捜査中も基本的には「依頼人を守り抜く」という信念を貫き通します。
フィリップ/仮面ライダーW(の右担当)
左翔太郎の相棒であり、仮面ライダーWの右側担当。脳内に地球(ほし)の本棚という地球上のすべての情報を閲覧できる本棚を持ち、捜査では翔太郎が調査してきたキーワードを使って真相を探ります。
実は、1年前のビギンズナイトと呼ばれるとある事件で翔太郎と鳴海荘吉が助け出した少年。記憶喪失・身元不明という謎だらけな状態で、地球の本棚でも自分と家族の情報が書かれた本はロックがかかって読めなくなっています。
性格は掴みどころのない不思議な少年で、好奇心が強く気になった物事はすぐに検索して自ら体験しますが、一度興味を持つと満足するまで他の事には目もくれません。たこ焼きを知らないほど世間の常識に疎く、度々翔太郎たちを振り回します。
口癖は「ゾクゾクするねぇ」。
鳴海荘吉
鳴海探偵事務所の元探偵。本編開始時点では死亡していますが、翔太郎に「おやっさん」と呼ばれ慕われています。
帽子と白スーツが似合うハードボイルドの鑑のような探偵。亜樹子の実の父親ですが、あまり顔を合わせていなかったようです。
1年前のビギンズナイトでフィリップと翔太郎を庇って死亡しているため、本編では回想シーンが主な出番になります。
鳴海亜樹子
今作のヒロイン。消えた父親の行方を探すため鳴海探偵事務所に殴り込みますが、なんやかんやあって所長兼大家のポジションに落ち着きます。
大阪出身であり、ノリとテンションと人情の塊のような小娘。ツッコミ(なんでやねん!とかどないやねん!とか)が印字されたスリッパを常に携帯し、そのスリッパで探偵事務所の男たち(主に翔太郎)をどつきまわしつつも所長として翔太郎たちをサポートしています。
口癖は「私、聞いてない!」。
照井竜/仮面ライダーアクセル
風都警察署の警視であり、仮面ライダーアクセルの変身者。
とあるドーパントに自分以外の家族を殺されており、その事件を追って風都警察署にやってきました。翔太郎たちと出会った後は度々探偵事務所に出入りしています。
刑事にしてはだいぶ派手な赤い革ジャンがトレードマークで、性格はクールで一匹狼気質という、まさにハードボイルドという言葉が似合う男前ですが、内に熱いものを秘めており情熱的で真っ直ぐな一面もあります。また、「俺に質問をするな」、「絶望がお前のゴールだ」など決め台詞が他のキャラクターより多いのも特徴的です。
続いて園咲家の人々。今作における悪の組織的な存在ですね。
園咲若菜/クレイドール・ドーパント
園咲家の次女であり、クレイドールメモリの使い手。
ミュージアムの経営には一切関わっておらず、普段は町のアイドルとしてラジオやリポーターとして芸能活動を行っています。
しかし、実はかなりの腹黒であり、気に入らない人物の前で容赦なく舌打ちをするなどかなり裏表の激しい性格。
園咲冴子/タブー・ドーパント
園咲家の長女であり、ミュージアムの幹部。ガイアメモリの製造販売を一任されており、自身もタブーメモリでドーパントに変身します。
とある理由から妹である若菜を毛嫌いしており、家族の食事中に姉妹喧嘩をすることも日常茶飯事。性格も非常に冷酷で、使えない部下はあっさり切り捨てます。
園咲霧彦/ナスカ・ドーパント
婿養子として園咲家に仲間入りしたガイアメモリのセールスマン。
セールスマンとして非常に良い販売成績を出しており、その能力を買われて冴子と結婚。その際、強力なナスカメモリを手に入れ、新たなミュージアム幹部として翔太郎たちの行く手を阻みます。
園咲琉兵衛/テラー・ドーパント
園咲家の当主であり、ミュージアムのトップ。
園咲家当主にふさわしい風格と貫禄を備えたおじさま。一見紳士らしい風貌ですが、園咲家以外の人間には冷酷な態度を取ります。
長女の冴子に対しては厳格ですが次女の若菜には甘く、飼い猫であるミック(ちなみにミックもドーパント)を可愛がっています。
個人的みどころ
Wは「分かりやすく暗すぎないストーリー」と「個性豊かで愛着を持てるキャラクター」という2つの要素を兼ね備えていて、平成ライダーシリーズの中でも見やすい部類に入る作品だと思います。ライダー同士で殺し合いもしないしね。
基本的なストーリーの構成として、各エピソードが2話完結になっています。そのため、「今どんなドーパントを取り扱っているのか」「真相にどこまで辿り着いているか」が分かりやすく、また本筋である園咲家との対決から必要以上に話が逸れることもないため、中弛みしません。新キャラクターや新フォームの登場も熱く盛り上がるシーンで差し込まれるので、「次はどんな展開が待っているんだろう?」と全49話のストーリーを飽きずに楽しめます。
そしてそのストーリーを彩っているのが魅力的なキャラクターたち。亜樹子はコメディリリーフのように見えますが、実は影の功労者。彼女の明るさが無いと解決しなかったであろう事件もたくさんあります。
照井は第一印象では短気で扱いにくい印象を与えますが、赤く燃える情熱と芯の通った強さは本物。戦闘力も精神力もずば抜けているので、とても心強い味方になってくれます。
そして翔太郎とフィリップ。彼らは一見真逆な属性を持つように見えます。ヒーローに相応しい正義感を持っているものの、決意や覚悟が足りない翔太郎、ヒーローとして十分過ぎる程の能力を持つもののヒーローの美学や哲学を知らないフィリップ。2人はお互いの足りないピースを補い合うように出会い、そして相棒となりました。
賑やかでバカ騒ぎもするけど決めるところはきっちり決める愛すべき探偵たち。彼らは一体どんなストーリーを展開してくれるのか。気になる方はぜひぜひ本編をご覧ください!
おわりに
ごめんなさいめちゃくちゃ長くなりました。ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます…!!
そして最後に!現在仮面ライダーWはYouTubeの東映特撮オフィシャルチャンネルにて1話と2話は恒常的に、それからなんと本編が2話ずつ無料配信中です!!なんてベストタイミングなんでしょう、Wを観始めるなら今しかない!!
……ちょっとテンションが上がってしまいましたが、どうぞ仮面ライダーWをよろしくお願いします。
ちなみに私の推しはフィリップくんです。箱入り美少年はいいぞ
明日の記事はk西さんがご担当の「同人誌即売会スタッフのススメ」です。同人誌即売会には詳しくないので、スタッフさん目線のブログ非常に楽しみです!
以上、なつでした。また次回があればよろしくお願いします!